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「遺言」「後見制度」「家族信託」の違いを、サクッと理解!

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分 10 秒です。

専門家の役割は、難しい話を例えること

私たち専門家の仕事は、専門用語が入り混じった難しい話をわかりやすく、楽しく、理解して頂き、制度利用をサポートするために存在すると考えております。

今回も前回のたとえ話の記事同様色々なものに例えながら、理解をサポートしていこうと思います!

[getpost id=”725″ title=”前回のたとえ話” target=”_blank”]

「遺言」「後見制度」「家族信託」の違い

それぞれ、色々なルールがあったりして、位置関係がよくわかんないという人も多いと思います。

私も少し前まで、その一人でした。

たとえ話を始める前に、混乱を防ぐために各制度の概要に触れておきましょう。

たとえ話を確認してから、戻ってきて頂いてもかまいません。

各制度の役割を表で整理

それぞれ簡単に触れていきましょう。

遺言

遺言は、自分に万が一があった場合に備えて、自分の財産の分け方を決めて手紙として残しておくというものです。自分だけが管理したり、役場で作成保管してもらったり制度は様々です。2020年の7月より、法務局により、遺言の保管制度も始まります。国は、遺言をもっと使いやすくすることで、推奨をしているように感じます。

遺言には、争族防止など色々メリットがあるので、このあたりは、また別の記事で触れていきますが、一番のメリットは、「どこにどんな財産がある」ということを残せるということではないでしょうか。

これが意外にわからず、万が一があって、残されたお子さんたちがバタバタしているケースは意外と多いです。

後見制度

後見制度は、一言で言うと、意思能力低下したら、サポートしてくれる人を決める制度です。意思能力低下前から、事前にサポートしてもらう人を決めておく方法(任意後見)と、裁判所への申し立てにより決める方法(法定後見)があります。

後見制度のデメリットとして、よく言われるのが、後見制度が始まると財産運用が制限されるため、生前贈与や有効活用など財産を減少させる行為(つまり、相続税対策)が出来なくなる、という話や、後見人の方々による横領問題が心配だ、というような話です。横領問題については、少し古い情報ですが、日本経済新聞の報道によると、2015年の一年間で、被害総額30億円(うち専門家後見人による横領も1億円)とされています。衝撃的ですよね。 

 

 

家族信託

家族信託を平たくいえば、資産承継の仕組みづくりについて、なんでもできる制度です。

手続きが少しややこしかったりするので、家族信託を使わなくても、他の制度で替えがきく場合には、わざわざ家族信託を使わなくてもよいという説明をしますが、これは逆に言えば、「家族信託であれば、ほとんどなんでもできる」という意味になります。

家族信託について、もう少し詳しくという方は、以下の記事をご覧ください。

各制度を色々なものに例えるとこうなる(まず、ここから確認してもOK)

それでは、本題に入っていきましょう。

表でまとめてみました。

この記事では、イメージだけでも掴んでいただくことを主眼に置いています。

こう見ると、信託が「神」的扱いとなっている気もしますが、信託にも、複雑だからこそ行政が追い付いていなかったり、理解できている専門家が少なかったりなど、利用上の課題も多いためご注意ください。

遺言の例えでイメージしたこと

万が一があった際の備えでしかないという部分や、ルールが、がんじがらめという部分、使うか使わないかは自由などをイメージして例えました。万が一という意味では、エアバッグやパラシュートがあてはまり、がんじがらめという部分では、短歌や俳句(これはかなり秀逸ではないかと感じました)があてはまり、使うか使わないかという意味では、セーブポイント(書き換え可能なども踏まえてこちらも秀逸ではないでしょうか)があてはまると思います。

後見制度の例えでイメージしたこと

こちらは、自由度が低い部分や他人任せであることをイメージして例えました。不安定な管理者に依存してしまうため、管理者が暴走すると手を付けられないイメージでしょうか。

家族信託の例えでイメージしたこと

柔軟性や、自由度、優秀さをイメージして色々例えました。意識高い系の資産承継対策と言えるのではないでしょうか。

おわりに

私は、家族信託を専門分野の一つとして、数年前より実務対応を行っております。そのような意味では、最近の家族信託制度に対する認知度向上などの追い風はうれしく思っています。その一方で、あまり信託について、理解できていない専門家がいることや、金融機関や行政の対応が追い付いていないことには、まだまだ私たちの認知活動が必要だなと感じております。

例えからもイメージして頂けるかと思いますが、信託については、多少のお金を払っても、仕組みをしっかりつくっておきたいという方に向いています。そのような意味では、しっかり家族信託について理解している専門家にじっくり相談されることをお勧めします!

税務面ではあまり、メリットがないかもしれませんが、資産承継について一番考えないといけないのは、残された方々の気持ちだと思います!

もっともっと家族信託が社会に根付けばいいなと思います!

ではまた!

 

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税理士 ヒロ

経営者、数字が苦手な方に寄り添い、税務の立場から支援したいという思いから税理士を目指し、20歳の時に税理士試験に合格しました。 その後、資産承継、事業承継に特化した税理士事務所に入社し、日々顧客の満足とは何か、自分の成長の形とは何かを追い求め、7年目に突入しました。 こちらのブログでは、私の日々の学びやアウトプットを記事として投稿しておりますが、会社経営をされる方、新規事業を考えられる方、事業戦略を考えている方の少しでも参考になれば嬉しい限りです。 私のアウトプットを通して、足りないと感じていた1ピースや、改めて見つめなおすべき1ピースを見つけ、考え直す場として活用頂ければと考えております。

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