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事実を基に正しく判断するために【ファクトフルネス】

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分 20 秒です。

FACTFULNESS/ハンス・ロスリング

話題のベストセラーであるファクトフルネスをようやく読みました。

情報が溢れている現代において、何が正しいのか、何が間違っているのか、どのように見れば真実が見えてくるのか、事実はどこにあるのかという見方は、非常に大事であると考えます。

ジャーナリズムの在り方も変わりつつあり、事実を伝えようとするメディア(YouTube、newspicksなど)や書籍(ファクトフルネス、○○の真実)が受けていますよね。

人の情報に踊らされず、一度自分の頭で考え、情報の問題点やリスクを分析しておくことで、一段と説得力のある発言や、論理的な戦略設定ができるものと考えます。

そのためには、人間が備える本能を理解して、その本能とどのように向き合っていくかを理解しておくことが非常に重要なのですね。

ファクトフルネスという書籍は、「世界に関する様々な質問の正答率がチンパンジー以下だった」という部分にフォーカスされがちですが、私は、この書籍自己啓発書に近い内容であるのではととらえました。

人間の本質を知り、事実を見極めることで穏やかに生きよう!というところに著者の主張があるのではないかと考えるからです。

それでは、早速書籍の内容に入っていこうと思いますが、書籍では人間の本能的な思い込みが10ほどに分けて記載されています。これを大きく3つに分けると以下のようになると思います。

人間の本能を大きく三つに分けると

①不安になりがちな本能

②決めつけようとしがちな本能

③正しい事実が見えなくなりがちな本能

① 不安になりがちな本能

これに当てはまるのが、ネガティブ本能、恐怖本能、焦り本能の3つです。

順に説明していきましょう

・ネガティブ本能とは

世界はどんどん悪くなっているという思い込みがこれにあたります。

これに対する対処としては、事実がシェアに従って、発信されていないことを意識し、ネガティブなニュースなのではないかという気づく姿勢を持つことです。ゆっくりとした進歩よりも悪いニュースのほうが、広まりやすいですし、報道される出来事や取引は、世界で行われている出来事や取引のうち何割を占めているかを冷静に考えれば、切り取られた例外的な報道ではないかということが見えてきますよね。

頭の中に、「まだ悪い部分はある」と、「少しずつだが良くなっている」という考え方を同時に持つことが大事と筆者は言います。

・恐怖本能とは

危険でないことを恐ろしいと考えてしまう思い込みがこれにあたります。

これに対する対処は、リスクを正しく計算し、行動する前に落ち着くことです。「そんなことを続けていたら、あんなリスクやこんなリスクがありますよ」という発信やこれをきっかけにした宣伝は非常に多いです。また、「〇年以内に、大変なことになる」という不安を煽る報道も日々されています。

そんな見出しの陰に隠れている事実に目を向けるのが大事と筆者は言います。

・焦り本能とは

いますぐ手を打たないと大変なことになるという思い込みがこれにあたります。

どこか恐怖本能にも似ていますが、これに対する対処としては、自分の焦りに気づき、データにこだわった判断をすることを心がけることです。最高の可能性と最悪の可能性が提示され、かつ、最悪の可能性が強調されることが多いです。そんな可能性の中にも、中間の層(つまり、ほぼ現状維持)という提示されない大きな幅があることを忘れてはいけません。

焦って何か行動をしてしまう前に、過激な対策を取った場合、どんな副作用があるか、その対策の効果が本当に証明されているのかに気を付けて判断することが重要と筆者はいいます。

② 決めつけようとしがちな本能

これに当てはまるのが、直線本能、パターン化本能、宿命本能、単純化本能の4つです。

こちらも順に説明していきましょう

・ 直線本能 とは

「世界の人口は”ひたすら”増え続ける」という思い込みがこれにあたります。

ここ100年の間で、世界の人口はとてつもない推移で増加しています。ただし、これはいつまでも続くわけではありません。推移の形には色々あるからです。これに対する対処としては、すべてを直線のグラフにあてはめないということです。

仮に、成長期のまま身長が伸び続けたら、私たちは、何m、何十m、、、の存在になってしまいますよね?

推移が停滞する原因は、取り巻く環境の変化による依存が大きいと考えます。

例えば、企業の成長サイクルで考えたときには、顧客を取り巻く環境の変化に根付く部分が大きいと言えるのではないでしょうか?

ちなみに、人口の増加が停滞する要因は、世界的な生活水準の向上にあるということです。

どういうことかというと、貧困層の場合には、子供をたくさん出産しないと、幼くして病気などでなくなるリスクもあったり、そもそも避妊の知識がなかったりで、子供をたくさん出産することになります。日本でも昭和の初期などは、8人兄弟とか10人兄弟とか多かったですよね?もちろん、国力を強化したかった国の政策の影響もあるのでしょうが、これは、所得水準が低く、たくさん子供を出産しない働き手の不足や将来的な家計が安定しないからという理由も少なからずあるでしょう。

所得水準が上がっていくと、子供の人数を絞って、レベルの高い教育を行おうとしたり、子供がいなくても働き手に困るようなことが減るため、出産人数が減少するということでした。

金持ちほど子供をたくさんつくることができると考えた私としては、衝撃的でした。

パターン化本能 とは

ひとつの例がすべてに当てはまるという思い込みがこれにあたります。

これに対する対処としては、定義されている分類を疑い、より小さく正確に分類した場合にどうなるのかを考えることや同じ集団でも違う部分や違う集団でも同じことを考えることです。

自分が向き合ってきた事例が通常のケースなのか例外のケースなのかはケースバイケースで判断しないと見えてきません。自分はわかっているという前提は捨てて、逐一考える姿勢が大事ということでしょう。

宿命本能とは

すべてはあらかじめ決まっているという思い込みがこれにあたります。

世の中は変化していない、とか、「○○人は、性格がどうだ、こうだ」と決めつける人いますよね?

これに対する対処としては、小さな進歩を追いかけ、知識をアップデートし、何が起こっているのかを長い目線で観察することです。

単純化本能 とは

世界はひとつの切り口で理解できるという思い込みがこれにあたります。

シンプルに見ようとするあまり、ついつい偏見や決めつけで語ってしまうということですね。

これに対する対処としては、ひとつの視点だけでは世界を理解できないと知り、自分が弱点は何かを常に考え、知ったかぶりをやめることです。また、数字だけに頼らず、数字が人々の生活について何を教えてくれるかを読み取ることが重要です。視野を広く持ち、ケースバイケースで物事に向き合う姿勢が大事と筆者は言います。

③正しい事実が見えなくなりがちな本能

これに当てはまるのが、分断本能、過大視本能、犯人捜し本能の3つです。

こちらも順に説明していきましょう

・ 分断本能とは

世界は二つに分断されているという思い込みがこれにあたります。

これに対する対処としては、大半の人がどこに分布するのかを考え、話の中で分断を示す言葉に気づくことです。

「富裕層」と「貧困層」、「先進国」と「途上国」のように、二つの基準で分断しがちですが、中間層がいることを忘れてはいけません。世界で最も多くの人が属するのは、むしろ中間層です。

・過大視本能とは

目の前の数字がいちばん重要だという思い込みがこれにあたります。

これにより、条件が同じ状態で見ていないことに気づいていないという状況に陥りがちです。

これに対する対処としては、他と比較したり、割り算をして、一人当たりの数値、一件あたりの数値を出すことにあると言います。例えば、国ごとの数値で見た場合に、人口も加味した一人当たりの数値で比較しないと正しい比較とは言えませんよね。

・犯人捜し本能とは

誰かを責めれば物事は解決するという思い込みがこれにあたります。

罪を憎んで人を憎まずとはよくいったものです。しかし、人間は、どうしても犯人を捜して、責任の所在を見つけることに躍起になりがちです。犯人を突き止め、断罪したとしても、原因を改善しない限りは、また同じことを引き起こすリスクは残ったままです。

これに対する対処としては、失敗の分析する場合は、犯人ではなく、原因を探すこと、成功の分析をする場合には、ヒーローではなく、成功を引き寄せるうえで、機能していた仕組みを探すことです。

おわりに

いかがだったでしょうか?ファクトフルネス。

私は情報に踊らされて、正しい判断ができていないケースも無いとは言いきれませんし、日々意識していても焦っているような局面や、思い込んでいる局面、信頼している人からの話の場合には、事実を見失うということを根絶することは難しいと思います。

これを少しでも減らすためにも、事実がどこにあるのかを常に意識し、冷静に広い視野から観察することが大切なのだと考えます。

戦略を立案するうえでは、事実を正しく観察することは非常に重要だと考えます。思い込みをなくし、偏った判断をしないよう日々知識をアップデートしていきたいと思います。

ではまた!

まとめノート(時間がない方は、これだけ見てもOK!)

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税理士 ヒロ

経営者、数字が苦手な方に寄り添い、税務の立場から支援したいという思いから税理士を目指し、20歳の時に税理士試験に合格しました。 その後、資産承継、事業承継に特化した税理士事務所に入社し、日々顧客の満足とは何か、自分の成長の形とは何かを追い求め、7年目に突入しました。 こちらのブログでは、私の日々の学びやアウトプットを記事として投稿しておりますが、会社経営をされる方、新規事業を考えられる方、事業戦略を考えている方の少しでも参考になれば嬉しい限りです。 私のアウトプットを通して、足りないと感じていた1ピースや、改めて見つめなおすべき1ピースを見つけ、考え直す場として活用頂ければと考えております。

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