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目次
未来をつくる起業家/ケイシー・ウォール
経験から学ぶということ/本書で登場する起業家たち
「愚者は、経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉があります 。
起業家としての歴史書として、数ある創業者の自伝は、私も個人的興味からこれまでも触れてきました 。
しかし、どこか現実味がない内容のものも多く、「理念を大切に」など、それは話の前提なのでは?と感じるものや、今の時代に合っていないなと感じる内容のものも多かったです 。
歴史から学ぶことだけが全てではないですし、変化し続ける現代のビジネス環境において、高度経済成長期の歴史をあてはめるのは、リスクである可能性もあるのではないかと私は感じています 。
経験から学ぶのが愚者の前提ですが、経験から学べない人たちすらいます。経験から学ぶことができるのは、愚者なのか?という疑問は前々から感じていたところです。私は経験から学べる人たちも優秀だと思います。加えて、更に優秀な人たちは、自分の失敗だけでなく、人の失敗からも学ぼうとするものです。大事なのは直接、間接問わず、経験から学ぼうとする姿勢にあるのではないかと私は考えています。
しかし、経験できない事柄については、どうすればいいのでしょうか?
そこで比較的現実身のあるスタートアップの事例を参考にしてみようと私は考えました 。
本書では、恥ずかしながらお聞きしたことがない起業家の方もいらっしゃいましたが、「ビズリーチ」や「ランサーズ」「グノシー」「チャットワーク」など、私でも聞きなじみのある企業の創業者の話も収録されていました 。
起業家が共通して語っていること
・自分が主役、そのサービスに熱狂できるかどうかでビジネス開発をすべき
・人が社会が幸せになるかどうかを軸にすべき
・その商品やサービスが生み出され、持続することが大事なのであり、だれが生み出したのかを自慢したり、賞賛されることにあまり意味はない
・事業を成功させるという熱意がどれほどあるのかが大事
・起業は、価値観が共鳴する2人で始めるのが、一番成功しやすい
・潜在的な市場ニーズを読み取る姿勢を持ち、ビジネス開発にあたる
自分が信じた道を突き進むであったり、儲けだけを追わないという話は、成功している経営者がみな語っていることなので、真実ではないかと思います 。
創業者の役割
①ヴィジョンを持ち続けて、方向性を示し続けること
②会社に有能な人材を呼び込み続ける
③資金をショートさせない
④コードを書くor顧客と会話する
IT系の起業家たちは、「つくる前に売る」という価値観を持っていました 。
顧客と会話して、ニーズを読み取り、改善していく姿勢が大事ということですね。
ビジネス展開へのアプローチとしては、まず一つの分野に注力し、「最初は小さくはじめて、PDCAを回し、ブラッシュアップし、横展開していく」という姿勢が大事とも触れられています。
Amazonが、本屋さんから始めたという話は、忘れがちですが、そのような姿勢を大事にしている姿勢と言えるではないかと思います。
この書籍から私が学んだこと
書籍の中で、若いうちに評価されるためには、
「足元の数値を高めたり、実際に外部に出たとしても、説得力を持つような経験や数値を積んでおくこと」
が重要であると言っていた起業家がいました。
私は、20代後半に差し掛かったところですが、独り立ちを考えるうえで、いかに現場の情報に触れ来たのか、どれだけの悩みに答えてきたのか、どれほどの価値を生んできたのかという事実を積み重ね、自信にしていくことが大事であるととらえました。
自信とは、自然に顔や態度や、話し方、仕事の姿勢に出るものです 。
天狗になることはよくないですが、若いことを理由にせず、常に当事者意識を持ち、悩みをキャッチアップし、潜在的なニーズも読み取ろうとする姿勢が大事であると考え、今後の専門家としての姿勢に活かしていきます。
常に自分を見つめなおし、アップデートする姿勢を大事にしていきます!
ではまた!
まとめノート(時間がない方は、これだけ見てもOK!)
税理士 ヒロ
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