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好きなことしか本気になれない/南章行
「得意を売るなら、コ・コ・ナ・ラ♪」というCM、どこか耳馴染みがありますよね。
本書は、そんなココナラを創業された南さんの書籍です。
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この本を読んで学べること
①正解の無い世界でどのように立ち振る舞うべきかという持つべき心構え
②人生100年時代の個人の力はどのように測られるのか
③人生100年時代というサバイバルな時代で生き抜くためのスキル
①正解の無い世界での心構え
自分の人生どうすれば良いのか?どのように貯蓄していくのがいいのか?自分の天職は何か?
など、自分のことについて、理解し、何が正解かを見極めることは非常に難しいですよね。
誰にでも当てはまるような正解は無いというのが、南さんの意見です。誰でも当てはまるようなことであれば、情報 過多の現代ではすぐにわかりそうですし、悩む必要もなさそうなので、正解は人それぞれ異なるというのが、現実なのだろうと私も考えています。
それでは、そんな正解の無い世界ではどのような心構えで望めばいいのでしょうか?
これには、二つの心構えを持つことが大事ということで、
まず、一つ目は、正解かどうか分からないなかで、自分はこうすべきだと決めて、行動していくこと
これは、個人の力にもつながる話ですが、まず行動しないと何も変わらないということですね。
二つ目は、確実に変化する外部要因を知り、押さえておくこと
日本では、人口が減少することや、少子高齢化がより加速することは、広く認知されていますよね。
また、寿命が延びていく中で老後資金をどうするのか?と不安に思うこともありますよね。
しかし、これを受けて何かを検討し、対策を立てたなどの意思決定までするのは、珍しいですよね。
これは、勉強好きな人たちも陥りがちな問題なのですが、インプットして終わりとするのではなく、そこからその知識を活かして何を行ったかまでが大事ということなのですね。そこまでして、ようやく知識を押さえたということになります。
知識や意識は、考え続けないとよほどの天才で無い限り抜け落ちていきます。
常に思考や行動をアップデートして、成長しようとする心構えが大事ということですね。
②個人の力とは
南さんは、個人の力は、三大要素により決まると言っています。
まず、一つ目が、スキルの多様性。
複数のスキルをもち、更に新たなスキルを獲得し続けることで、10人や100人に一人を積み重ねることで、唯一無二の存在になろうということですね。キンコンの西野さんも言っていることですね。
二つ目が、自分の価値観を持つこと。
自分が歩んできた人生や学んできた知識を糧にして、自分だけの判断軸を確立させることが大事と言っています。その際には、自分が学んできたことという過去のしがらみに縛られることなく、視野を広くもち、「今までそうしてきた」ではなく、「自分はこうあるべきだと思う」という価値観を持つことが大事とも仰っています。
あなたはどう思いますか?どう考えますか?に対して、「誰かが」や「みんなは」ではなく、「自分は」という価値観を持ち出せることが差別化につながるということなのでしょう。
最後に3つ目が、セルフリーダーシップ。
これは、自分を操縦するイメージで、目標を自分で設定し、目標を達成していく過程で、課題も自分も見つけ出して、成長する力とでも言えるでしょうか。目標の達成を考えるうえでは、どの程度達成できたのか、なぜできなかったのか、次の目標をどうするのかというような、評価、再構築する能力も求められるでしょう。大事なことは、他人が決めたレールに従って、仕事をするのではなく、自分で判断して良いものを追求していくことが成長につながるということです。
自分のストーリーを生きるということです。
③サバイバルな時代で生き抜くスキルを身につける
これは逆説的な話ですが、「稼ごう」とせずに動くなかで身につけたスキルが最終的に稼ぐことにつながるとのことです。
乗り気ではない仕事や法律的にグレーな仕事は、熱狂することが少ないため、気持ちの長続きはしにくいということでしょう。
二宮尊徳の言葉に、「道徳なき経済は罪悪であり 経済なき道徳は寝言である」というものがあります。
稼ぐことに走り過ぎると、理念や社会意義が存在せず、それは罪であり、利益を生まないが、理念だけを語るのは甘いだということですね。
現代では、利益をあまり生まなくても、企業価値が高いという企業体もあるので、一概に全て当てはまるわけではないですが、本質は同じでしょう。
大事なことは、自分が好きで魂が震えることに熱中し、それを社会課題やコミュニティへの貢献に結びつけようという意識を持つことではないでしょうか。
南さんも、自分の好きなことで人の役に立ち、どんどん自分の射程距離や、視野を広げることが大事と言っています。
自分というフィルターを通すことで、何気ない情報が価値を持っていく、そのような発信者になりたいものです。
私も、専門家として好きな仕事をしている以上、まだまだアップデートし続けねばならないと感じた一冊でした。
ではまた!
まとめノート(時間がない方は、これだけ見てもOK!)
税理士 ヒロ
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