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心配性だから世界一になれた/小山進
エスコヤマといえば、コヤマロールやプリンは、食べたことがあるのですが、ショコラで世界一になられていることは、恥ずかしながら、全く知りませんでした。
そんな小山さんの仕事に対する心構え、仕事を頼む時のリーダーの心構えについてまとめられた書籍を紹介したいと思います。
この書籍を読んで学べること
①前始末(事前の段取り)の重要性
②仕事を頼む際の心構え
③成長を加速させる業務報告と振り返りについての心構え
①前始末の重要性
小山さんの仕事に関する心構えの中で、サービス向上を徹底的に考える柱となっているのが、「心配性」であることがその要因であると小山さんは仰っています。
依頼者の望むものを出来るだけ引き出すために、何でも聞いて、見落としいることはないか?を常に考えることが大事であり、わかったつもりや、これでいけそうだなで終わらせないのが大事と仰っています。
あらゆることに真摯に向き合い、意識のストックを増やしておくことで、ひらめきが生まれるのだ、ひらめきは、準備しているものにしか訪れないということも仰っています。
このあたりは、名書「アイデアの作り方」にて、触れられている、第三段階にあたる、徹底的に考えたらいったん寝かせるの部分と本質的に同じものだとも感じました。
もちろん仕事には、ミスもつきものなのですが、自分のミスだけでなく、他人のミスまでメモって次に活かそうとする姿勢が大事と仰っています。
歴史や経験だけでなく、他人の経験までというところでしょうか。
②仕事を頼む際の心構え
仕事を頼む際には、伝わらなくて当たり前という意識を持ち、仕事の内容を頼むだけでなく、
着地のイメージや「なんのためにこの仕事を頼んでいるのか」までを伝えるのが大事と仰っています。
忙しさを理由に丁寧な説明を怠ることもある私自身としては、戒めないとなと感じる部分でした。
次に、もし、意思伝達にミスがあったなどで、仕事にミスが発生した場合には、「自分は言ったのに」と
相手だけを責めるのではなく、
・自分の伝え方は正しかったのか?
・相手が聞く態勢のときに伝えていたのか?
・その説明は十分わかりやすいものだったのか?
を見直して、自分に原因があったのではないか考える姿勢が大事であると仰っています。
私自身としては、仕事を頼む際に、
・どれだけの時間がかかりそうな仕事かを伝えて、わからないことがあれば、適宜相談してほしい
旨を伝えたりしていますが、仕事を受ける側でも気をつかって、相談できないということも考えて、
・適宜ケアしてあげる態勢は整えていたか
・相手のわかったつもりに甘えていなかったのか
なども見直しの際には、重要なのではないかなと個人的には考えています。
そのうえで、小山さんは、仕事を達成したときには、しっかり褒めるということも大事と仰っています。
「やってみて 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ」
という山本五十六さんの名言も取り上げています。
と言いつつつも、忙しさにかまけて、完全に見直せていないのが実状なので、これも自分を戒めないとなと考えた次第です。
③成長を加速させる業務報告と振り返り
小山さんは、会社に入ったばかりの新人と部下を持った上司が同じフォーマットで報告しようとするのがそもそもおかしいと仰っています。
あくまでも業務報告のフォーマットは、会社に与えられたものをそのまま使うのではなく、
「自分の成長のために、何を日々振り返るべきか」
を考えて、試行錯誤するのが大事と仰っています。
造られた枠の中で、何かを行おうと考えてしまいがちな私としては、非常に刺激となる一文でした。
と言いつつも、日々の仕事が忙しく、少しでも早く帰りたいという終電間近の時間に、反省や振り返りをまとめるのは、敬遠しがちです。
ただ、余裕を持って、仕事を切り上げるなりして、その10分~20分をつくることが、将来への先行投資であるという意識が大事であるということなんですね。
成長は自分のキャリアだけでなく、お客様へのサービスに対する付加価値向上にもつながるので、振り返りをしないのは、不誠実にもつながるとも言えるのではないかと改めて痛感しました。
一日の終わりの時間に振り返るのは、時間もかかり漏れも生むので、大事なのは、一日の中でのスケジュールの管理の中に、振り返りや反省をメモとして、リアルタイムで書きこんでいく仕組みを作ることが大事なのではないかと感じました。
この一冊お菓子職人さんの話ですが、ビジネスパーソンの私達の働き方にも、取り入れられることが非常に多い学びの一冊かではないかと感じました。
コヤマロールまた食べたくなりました。
ではまた!
まとめノート(時間がない方は、これだけ見てもOK!)
税理士 ヒロ
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