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目次
相続税、贈与税を一言で言うと
相続税・贈与税の節税や特例を考える前に、基本的な考え方を抑えておきましょう!
それぞれ一言で言うとこれだけです!
相続税・・・「亡くなった人が遺してくれたものを受け取る時に払う税金」
贈与税・・・「誰かから財産を貰ったときに払う税金」
もう少し知りたいという人のために、専門用語を省いて、簡単に仕組みを説明していきましょう。
相続税のポイント
「相続が3回起きればお金が無くなる」と言われている原因の税金ですね。とりあえず、ポイントは、以下の3つです。
①財産を遺してあげればあげるほど増える税金
②財産の種類によって、評価の方法が違う
③相続できる権利を持っている人が多いほど税金が減る
順に説明していきましょう。
① 財産を遺してあげればあげるほど増える税金
まず、①については、相続税の計算は、財産額が多ければ多いほど、税率が上がっていく仕組みになっているので、遺してあげればあげるほど、税金の金額ももちろん上がりますし、受け取る財産に対する税金の割合も上がっていくということになります。ちなみに、税率の幅は、最低10%から最高55%です。このポイントを活用した対策もあるわけですね。 これは大丈夫でしょうか?
②財産の種類によって、評価の方法が違う
つぎに、②については、最も税理士の実力が出てくる部分です。評価の方法が違うことにより、現預金で持っているよりも不動産で持っている方が、税金が減ります!なんていう対策が出てくるわけですね。この仕組みを活用した節税目的の生命保険商品や有価証券商品もあるぐらいですからね。うーむ。
なお、相続税の還付ビジネスが活況ですが、これもこの仕組みを利用したものになりますね。財産の分け方は、基本的に後で調整しにくいですが、財産の評価方法が間違ってました!すんませーーん!って話なら、訂正なので、交渉の余地はあるってそういうことですね!!
③ 相続できる権利を持っている人が多いほど税金が減る
最後に、③については、相続税の計算の仕組みが絡むのですが、相続税の計算は、いったん法律的な権利の割合で、財産をもらったと仮定して、税金を計算した後で、実際の受け取った割合で再計算していくという流れで進めていきます。税率を掛ける対象となるのは、もらったと仮定した金額に対してなので、実際に貰わなくても、登場人物を増やせば増やすほど、財産がどんどん分散して、税率も下がっていくということですね。もちろん、この部分についても規制が存在はしますけどね。
子どもを増やして、税金を減らしたいという対策を考えて、養子縁組をして、認める認められないと争ったという裁判例もありました。結局は認められたんですけどね。
相続税の仕組みについては、以上です。理解深まったでしょうか?
軽くおさらいすると、遺せば遺すほど増えて、評価はややこしくて、登場人物によっても変わるということでしたね!
おなかいっぱいになりましたでしょうか?
最後に余談ですが、相続税の対策は、財産を減らす(組み替える)か、財産を圧倒的に増やすか、遺産の分け方を検討するかのいずれかしかないのでは?と私は考えています!このあたりは、また後日にでも説明いたします!!
贈与税の仕組みについては、以下の記事で解説しております。
ではまた!
税理士 ヒロ
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