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なぜ、ブロックチェーンなのか?/坪井大輔
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本書は、ブロックチェーンにより、ビジネス展開をされていっている著者がブロックチェーンとは何かについてまとめられた書籍である。
ブロックチェーンって仮想通貨っていうことですか?という理解の人はまだまだ多い。AIであれば、なんとなく、期待やそのすごさやAmazonのレコメンド機能や、ネットフリックスの視聴履歴からの分析など、今になってそういうことだったのかと実感できることも多く、AIを活用して、ビジネスを考えられないかという起業家や新規事業は今飽和状態と言えるのではないだろうか。
本書のタイトルにもあるとおり、なぜ今ブロックチェーンなのか?という答えの一部がそこにあるのではないかと私は考える。
それでは少し書籍の解説について触れていこうと思う。
IT界の四種の神器
著者も述べる通り、IT界の四種の神器と言えば、
・「IoT(洗濯機、自動車、玄関、すべてのものがインターネットにつながる)」
・「クラウド(サーバ上のデータの保管庫)」
・「ブロックチェーン(みんなでデータを管理)」←今回取り上げるのがこれ!
・「AI(コンピュータが自分で考えて判断)」
と言われているということだ。
今回は取り上げるのはブロックチェーンですが、AIの書籍については以下でも紹介しているのでチェックしてください!別タブで開くようにしてあります!
[getpost id=”93″ title=”AIビジネスについてはこちらから” target=”_blank”]
冒頭で触れたAI以外にも、ドロップボックスやワンドライブを活用するビジネスマンは多いし、Amazonがクラウドのサーバー提供のシェアトップというのは、結構有名なことではないかと思います。
IoTについても、外から、予約できる洗濯機や炊飯器なんかも出てきているのではないかと思います。2020年以降5Gの時代が来れば、より洗練されていくのではないかと思います。
しかしどうでしょう?ブロックチェーンの何がすごいのか?どうビジネスに活かせるのか?について理解している人、想像できる人はまだまだ少ないのではないでしょうか。その可能性の大きさや市場が気付いていないことの大きさから言えば相当大きな市場になる可能性も高いのではないかと考えています。本書は、そのあたりを専門用語なくして、分かりやすく学ぶことが出来ます。
中田敦彦さんのyoutube大学でも紹介されていた書籍となります。
ブロックチェーンの技術
詳しくは、ノートを参照頂ければと思いますが、
ブロックチェーンの技術は大きく四つ
①いくつか情報を集めたブロックごとに整理して、
②全員で箱の中身を確認して封をして、
③その箱をつなげて
④みんながその箱の並び方や内容を記した情報をもっている
つまり、集めて、確認して詰めて、つなげて、みんなで管理だ!
仮想通貨で言えば、みんなで管理できて、安心だよね!ということに信頼が高まったのだが、では、なぜ仮想通貨の流出事件などが起きているのでしょうか?
これには、仮想通貨の取引を管理している取引所がハッキングされたり、仮想通貨を管理しているウェブ上の財布がハッキングされたり、管理人が不正に持ち出したり色々あるようです。
仮想通貨の課題としては、他にも、仮想通貨の管理人がカギパスワードを持っていて、急に死んでしまって、そのパスワードが分からなくなったりしたため、通貨そのものが凍結されてしまったという事件もあるらしい。パスコード分からなーい(泣)の世界規模版といったところでしょうか。ブロックチェーン怖いですね。
つまり、仮想通貨そのもの自体は優秀だし、ブロックチェーン技術だけでみれば安全だが、商用化しようとすれば、管理がなかなか難しいよねということが課題の一つのようです。
ブロックチェーン技術の商用化の課題は、他にも色々あるようで、みんなで管理できると言っても、現時点でデータ化されていないものをデータ化していくには、手間がかかる問題!であったり、いくら技術がすごくても法律の壁は超えられない問題!ということも課題のようです。
技術がすごければすごいほど、使い方も難しいということでしょうか。
だから、技術を使って製品を開発する側が理解し、消費者にわかりやすく説明できたいりする力は求められるし、消費者もしっかりと理解しておく必要があると考えます。
本書には、薬剤師が加盟した団体でブロックチェーンを活用してビジネス化した事例のほか著者の事例紹介が複数記載されている。ブロックチェーン化をわざわざしなくてもいいことのすみ分けも理解することができるでしょう。
ブロックチェーンが何を生み出すのか、次の時代を取る戦略として、ブロックチェーンを理解しておくことは重要だと考えます。
長くなってきたので、このあたりについては、別の記事で触れることにいたします。
ではまた!
まとめノート(時間がない方は、これだけ見てもOK!)
税理士 ヒロ
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