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ズラシ戦略/並木裕太
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今からビジネスを立ち上げようと考えている方、既にビジネスが立ち上がっている方にも共通の悩みが、新規事業の創造ではないでしょうか。
この書籍では、自らが持っている強みやノウハウを一歩ずらして考えることで、新規事業を生み出そうという内容が記載されております。
税理士をしていて、あらゆるスタートアップにそのアイデアの着想を伺った際に、よく話に上がるのが、自分の経歴から半歩ずらして考えると創造も想像もしやすく、失敗しにくいという話です。
この書籍はそういった話の本質をついているのではないかと思います!
この書籍を読んで学べること
①「ズラシ戦略」という新規事業開発の考え方
②ズラシ戦略運用上のポイント
③ズラシ戦略を活用するために整えておくべき組織体制
① 「ズラシ戦略」という新規事業開発の考え方
まず、「ズラシ戦略」のずらすという意義ですが、自らが持つスキルや強みをそのまま他の産業にずらして、考えるというケースと、自社のスキルや強みを分析して、自らの産業で新しいサービスを開発するケースの2種類あります。
そのためには、自分の強みを分析して、なぜその強みが顧客から支持を受けているのか、他社との差別化になっているのかその本質を考える必要がありそうです。
② ズラシ戦略運用上のポイント
これは、4つのSTEPに分かれるのですが、
STEP1:自社が同業他社と比べて、優れているスキルやアセットのリストアップ
STEP2;リストアップした自社の誇れる強みを活用できる業界を見つける
STEP3;ずらし先の業界でそのスキルやアセットに優位性があるかチェックする
STEP4;実行できる体制を整える
というものです。
③ ズラシ戦略を活用するために整えておくべき組織体制
整えておくとよい(新規事業を実行に結びつけやすい)組織体制として、
・責任者に、尊敬されている役員クラスの人材を選任する
・未来の事業として誇りになり、成功したときに利益を支える大きな柱となることがイメージでき、メンバー全員に共有されている
・取引先や本業とバッティングしにくい、既存事業が鈍化しにくい運営
・お尻が火がついている、必死にならざるを得ない状況、頑張ると会社などから担当者がメリットを得ることができるという状態がある
アイデアは、組み合わせ
新しいアイデアは、組み合わが全てだと思いますが、結局は自分の強みを分析して、自分が想像できる範囲内で、そこに新しいものを組み合わせるしかないと考えます。
全く知らないものと全く知らないものを組み合わせても長続きもしにくいし、運営も難しく、楽しいかどうかも疑問です。
新規事業や起業のアイデアを検討するうえで、自己分析をすることも大事だけど、それをどのようにいかして、アイデア開発、事業開発に結びつけるのかの参考にしてほしいおすすめの一冊です!!
まとめノート(時間がない方は、これだけ見てもOK!)
税理士 ヒロ
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